2022年に札幌市東区で発覚した納骨堂閉鎖問題に進展がありました。宗教法人が運営する納骨堂が一部遺骨を残したまま閉鎖され、代表らが書類送検されました。
(利用者)「永代供養をお願いした人たちに対してどうするつもりだったのでしょうか」
(利用者)「私たちが求めているのは安心です。行き場がないので困っています」
このように訴えていたのは、2022年に閉鎖された札幌市東区の納骨堂「御霊堂元町」の利用者たちです。
(代表)「本当に申し訳なく思っています」
このように話していたのは、納骨堂を運営していた宗教法人「白鳳寺」の代表です。代表や当時の副住職ら3人が詐欺の疑いで書類送検されました。
彼らは、資金不足により納骨堂が差し押さえられ競売にかけられていたにもかかわらず、その事実を隠し、2022年8月に札幌市の50代女性ら2人から永代供養料などとして約200万円をだまし取った疑いが持たれています。
2022年10月に開かれた利用者向けの説明会では、利用者から強い不満の声が上がりました。
(利用者)「謝罪は誰にでもできます。無責任な対応ではなく、しっかりと答えてください」
(利用者)「私たちをバカにしているんですか?」
(代表)「私は逃げていません」
このように当初は語っていた代表も、やがて音信不通となりました。そして、およそ1年半が経過した2023年6月6日、ついに詐欺の疑いで摘発されました。
納骨堂の土地と建物は札幌の不動産会社が競売で落札し、利用者に遺骨の引き取りを求めました。しかし、引き取りには納骨壇の使用権を放棄する誓約書が必要とされ、高額な永代供養料を支払った利用者の一部とは折り合いがつかず、納骨堂には現在も遺骨が残されています。
この問題は、当初から多くの利用者に大きな不安と不満をもたらしてきました。永代供養を依頼した利用者たちは、自分たちの愛する人々の遺骨が適切に管理されていないという現実に直面し、深い悲しみと失望を感じています。彼らは、納骨堂が閉鎖される際に、何の説明もなく、ただ事態が進行していく状況に不満を募らせていました。
宗教法人「白鳳寺」の代表は、当初は利用者に対して謝罪の言葉を述べましたが、時間が経つにつれてその態度は変わり、最終的には音信不通となりました。これは、利用者たちの不信感を一層深める結果となりました。
一方で、札幌市の不動産会社が土地と建物を落札したことで、利用者に遺骨の引き取りが求められましたが、引き取りの条件として納骨壇の使用権を放棄する誓約書が必要とされたことが、さらなる問題を引き起こしました。永代供養料を支払った利用者の一部は、この条件に納得できず、遺骨は納骨堂に残されたままとなっています。
この問題は、宗教法人と利用者との間での信頼関係の崩壊を象徴しています。納骨堂を利用する人々は、愛する人々の遺骨が適切に供養されることを願って永代供養料を支払ったにもかかわらず、その期待が裏切られたことに深いショックを受けています。
今回の書類送検は、こうした問題に対する一つの進展として、利用者たちにとっては一定の安心をもたらすものであると同時に、今後の対応についても注視されるべきです。利用者たちは、引き続き遺骨の適切な供養と、安心できる対応を求めています。
宗教法人「白鳳寺」の代表らが法的に追及されることで、利用者たちの不安が少しでも解消されることを期待しています。しかし、最も重要なのは、利用者たちの心の平安と、遺骨が適切に供養されることです。この問題が円満に解決されることを願っています。
現在も遺骨が納骨堂に残されている状況は、利用者たちにとって深刻な問題です。これからもこの問題に対して、関係者全員が真摯に向き合い、利用者たちの心の傷を癒すための努力を続けることが求められます。
参考記事 https://news.yahoo.co.jp/articles/58790cbb9c14b5482a1fd3c4d6b63570e8eff98f
デバンカーけんけんの見解
宗教法人も気を付けなければいけない。永代供養塔であろうがなんだろうが、信用出来ない所も多いのです。寺社仏閣が相手だからといって油断は禁物です。