60代の女性から現金や貴金属を騙し取ったとして、中国籍の男女4人が逮捕されました。彼らは『霊媒師』を装い、「家族が死ぬかもしれない。助けたければ現金や貴金属をお祓いする必要がある」といった口実で被害者から約30万円相当の金品を騙し取った疑いが持たれています。
動画で詳細が確認できるこの事件では、容疑者らは、まず『声かけ役』が商店街で通行人に「薬局を探しているのですが、知りませんか?」と中国語で話しかけることから始まりました。住居や職業が明らかにされていないウ・シアオチョン容疑者(60)を含む4人の中国籍の男女が、今年5月に名古屋市でこの手口を用いて60代の女性から現金や貴金属を盗んだ疑いで逮捕されています。
警察の調査によれば、このグループはまず『声かけ役』が中国語で通行人に話しかけ、次に別の『案内役』が登場します。『案内役』は薬局の場所を知っていると言い、一緒に行こうと誘います。その途中で世間話をしながら被害者の家族構成やその他の個人情報を聞き出します。今回のケースでは、声をかけられたのは60代の台湾人女性で、彼女はこの流れに巻き込まれてしまいました。
その後、『案内役』の次に現れるのは、さらに別のメンバーです。このメンバーは「良い先生を知っている。案内する」と言い、被害者を薬に詳しいと偽る『霊媒師』の役を演じる者が待つ場所へ連れて行きます。今回の場所は神社でした。
神社に到着すると、『霊媒師』役が現れ、事前に聞いておいた被害者の個人情報をあたかも超能力で知っているかのように装います。そして、「家族が死ぬ運命にある。助けたければ現金や貴金属を持ってきてお祓いする必要がある」と被害者を脅し、家から現金や貴金属をポリ袋に入れて持って来させます。
被害者が持参したポリ袋の中身は、お祓いの最中に食塩と水に入れ替えられ、現金や貴金属は盗まれてしまいます。警察の発表によると、この4人は大阪市内でも同様の手口で窃盗未遂事件を起こしており、既に逮捕されています。
同様の『霊媒師お祓い詐欺』は2023年の10月以降、日本全国で30件以上確認されており、被害総額は1億2000万円以上に達しています。警察は、この4人以外にも同様の犯行に関与しているグループが存在する可能性があるとして、捜査を続けています。
容疑者らは、主に中国語を理解できる人物をターゲットにしていました。この手口は、最初に通行人に声をかけ、次に協力者が登場して被害者を信じ込ませるという流れで進行します。被害者が神社に到着すると、『霊媒師』が現れ、事前に入手した情報をもとに被害者を驚かせ、恐怖心を煽ります。そして最終的に、被害者の家から持ってきた現金や貴金属を盗むという巧妙な手口です。
このような事件は、被害者にとって大きな精神的ショックを与えるとともに、経済的な損失も引き起こします。警察は、これ以上の被害が出ないよう、地域住民に対して警戒を呼びかけています。特に、見知らぬ人物から声をかけられた場合や、個人情報を尋ねられた場合は、慎重に対応することが重要です。
この事件をきっかけに、地域社会全体での防犯意識の向上が求められています。特に、高齢者を狙った詐欺事件が増加している中で、地域住民同士のコミュニケーションと協力が犯罪防止に繋がると考えられます。警察は引き続き、容疑者らの詳細な背景を調査し、再発防止に向けた対策を講じる予定です。
参考記事 https://news.yahoo.co.jp/articles/91ae3fe764d1ea13cb7a3b2e4115ce4b3ea21474
デバンカーけんけんの見解
中国人であろうが日本人であろうが関係ないんですが、基本的にこういった詐欺に引っかかる人間はトラストリテラシーが著しく低いだけです。もう少し勉強しなければいけないでしょう。