名古屋市在住の女性(51)が、テレビ出演などで知られる霊能力者の下ヨシ子氏および彼女が主宰する宗教法人「肥後修験遍照院(通称・六水院)」に対し、損害賠償約960万円を求める訴訟を起こした。女性は、「水子の霊が憑いている」などと不安を煽られ、多額の金銭を支払わされたと主張している。名古屋地裁の堀内照美裁判長は、下氏と宗教法人に610万円の支払いを命じた。判決理由として、「女性の心理状態につけ込み、未成仏霊を鎮める儀式を継続的に受けざるを得ないようにした」とし、反社会的で公序良俗に反する行為であると認定した。なお、六水院側はこの判決に対して、「宗教活動を制限する不当な判決である」として、即座に控訴する意向を示した。
女性は2002年から六水院の関西別院(京都府宇治市)で除霊を受け始め、2008年までに総額約730万円を支払った。この宗教法人のコースは、「ワンセットのコース」として提供されるが、消費者にはその内容や費用が事前に明示されていない。六水院に通い始めると、以下のような流れになる。まず「相談」(本件当時は3万円、以前は1万円、現在は10万円以上)が行われ、霊が憑いているか否かを確認する。次に「浄霊」(3万円、現在はそれ以上)という儀式が行われる。さらに「守護霊」(20万円)を入れる儀式、「パワーアップ」(1万円)を月に一度行う必要があるとされる。最終的には「守護神」(120万円)や「支配神」(100万円)を入れる儀式が必要とされ、合計で最低246万円(現在は253万円)を要する。
対象者は、これらの儀式やコースを受け続けるように仕向けられ、事前に詳細な情報を知らされないまま高額な費用を支払わされる。特に今回の被害者の場合、守護霊のパワーアップだけでも10回以上、守護神のパワーアップも10回以上行わされ、そのたびに費用が増大した。六水院の信者とは名ばかりで、実態は詐欺や脅迫により金銭を支払わされる「被害者」と言える。さらに、六水院では「内護摩焚供」(350万円)や「芝燈護摩焚供」(500万円)という高額な儀式も存在する。
デバンカーけんけんの見解
そもそも、こんなのが逮捕されないのがおかしいのです。最近のスピ詐欺は特に酷いですが、昔はこいつ、冝保愛子、木村藤子という霊感商法詐欺オバサンが横行していました。
こんなのに引っかかる馬鹿がいるので、世の中から詐欺がなくならないのです。