投稿者

スズカ

投稿日時

2022-07-26 20:31:01

報告内容

私が大学生時代(10年位前)、都内の大学の学生でしたが、キャンパスはわりと田舎の方にありました。遊ぶ場所なんてほとんど周りにない感じで、やる気を出して遊びに出ないとキャンパスだけが自分の世界になりやすい環境でした。
そんな環境ですから、人寂しい学生相手の勧誘がやり易かったのでしょう。「統一教会に注意」というポスターの横に、シレッと原理研のポスターが貼られていたのを覚えています。

さて、そんな中で学生生活を送っていた私ですが、口を開けば「カッコいい人知らない?」
まぁ今思うと、本当カスみたいな学生だったものです。
ある日、授業の合間にボーっとしていると、男子学生二人組に声をかけられました。
世間話をした後、食事に行こうと誘われたのです。
世間話と言っても、なんだか浮世離れした内容で(幸せって…夢って…みたいな内容)、全く楽しくなかったのですが…

ですが、私は自分でも自覚がありましたが、カス学生であると同時に、私は本気で腹黒かったのです。
二人組は本当に薄汚れた服装で、年齢不詳。流行なんて全く興味ない感じでした。そして、なんというか勉強に興味も無さそうな雰囲気で、かつ異様なまでにキラキラした瞳でした。
私は二人が何者なのか、興味がわきました。明らかにおかしなやつらでしたが、とりあえず学食ならいいか、と一緒にランチ?に行ったのですが、そこでドン引きしました。
彼らはご飯と味噌汁だけ(たぶん、当時50円くらいだったかと思います)。
それを食べながら、熱く幸せや人間関係について語るのです。
周りは楽しそうな学生ばかり。そんな中、小汚ないいくつかもわからない怪しい二人が、キラキラと夢、世界平和、幸福について語りまくるのです。

最初は『うわー、いたたたた』と生ぬるく笑顔で聞いていたのですが、私が飽きたアピールしても話し続ける彼らにだんだんイライラしてきました。
最後は「じゃー、私授業行くわ」と無理やり終わらせようとしましたが、それでもつきまとって話そうとするので、「キッモ!ついてくるなよ!」と言ったら帰って行きました。彼らから別れ際に渡されたのが原理研の冊子でした。

彼らとその後一度もキャンパス内で会ったことはありませんでした。
恐らく、彼らはその大学の学生でも何でもなかったのだと思います。

彼らは50円のご飯と味噌汁を食べながら、「それだとお腹減らない?」という私に、「お腹が減ってたって幸せだからね!辛くもなんともないよ!」とキラキラした目で答えていたのがなんとも薄気味悪く、今も忘れられません。
私はおごりだと言われたのをいいことに、広い学食内で当時一番高かったおろしヒレカツ定食(当時1000円)を食べて帰って来ました。あれは団体から与えられた活動資金でおごってもらったのかな…と今になって思います。

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